SAP S/4HANAへの移行手法として、従来の資産をそのまま利用する「Brownfield」と、それまでの資産を捨てて新しくS/4HANAに基幹業務システムを構築する「Greenfield」が知られていますが、BrownfieldはS/4HANAの新機能を十分に活用できません。一方Greenfieldは、ビジネスプロセスの見直しや新機能の活用が可能になる半面、業務への影響やIT部門の負荷が高く、プロジェクト期間の長期化の可能性があります。
2つの手法に対してのハイブリッドとして注目されているのが、SNP社の「BLUEFIELD™アプローチ」(SAP S/4HANA Selective Data Transition)です。この手法は、移行対象をシステム設定に関わる部分と登録済みのデータに関わる部分とに分けて考え、システム設定に関わる部分を先行して構築し、データに関わる部分は必要性を判断しながら段階的に移行する方法で、コストを抑えた短期間の導入と新機能の活用が両立できます。
本セッションでは、SAP S/4HANA移行のエキスパートであるBeeX、NTTデータ グローバルソリューションズ、SNP Japanの3社から移行検討にあたっての要諦、具体事例を踏まえ、BLUEFIELD™アプローチを紹介します。
是非、ご参加をお待ちしております。
アジェンダ:
セッション1)ご挨拶
アマゾン ウェブ サービス ジャパン株式会社 大野 貴弘
セッション2)インフラ視点から見るS/4HANA移行ロードマップの描き方
株式会社BeeX 代表取締役社長 広木 太 氏
S/4HANAを稼働させるプラットフォームの選択・S/4HANAの移行方式など、
S/4HANAの移行先・移行方法について具体的な検討を行えていないお客さまが、
まだまだ多くいらっしゃる状況かと思います。
本セッションでは、主にインフラ/BASIS視点からS/4HANA移行先・移行方法について整理するとともに、
S/4HANA移行開始まで実施すべきことについてパターン別でお話をいたします。
セッション3)BLUEFIELD™、Crystal Bridgeのご紹介
株式会社SNP Japan CTO 横山 公一 氏
SNP BLUEFIELDは、次のようなお客様の課題群へのソリューションでもあり、
本セッションにてS/4HANAへの移行とともにこれらの課題解決について解説いたします。
【お客様の課題群】
・新しい総勘定元帳はまだ未実装
・EHP8.0まで適用していない
・Unicodeは未実装
・管理領域の統合を検討
・勘定科目の変更を検討
・複数インスタンス(システム)の統合
・会社コードのマージ
・移行時間の短縮、Near Zero Downtime
・クラウドに移行 etc.
セッション4) BLUEFIELD™ を活用した移行事例のご紹介
株式会社NTTデータグローバルソリューションズ
ゼネラルビジネス事業部 統括部長 大坂 剛弘 氏
NTTデータGSLは、国内で初めて「BLUEFIELD™」のSAP S/4HANAコンバージョンPJを成功させました。
本セッションでは、SAP S/4HANAコンバージョンPJの概要をお伝えするとともに
SNP社の「Crystal Bridge」を活用したSelective Data Transition(BLUEFIELD™)方式の優位性について
分かり易くご紹介致します。